iriver 6型タッチ式電子ペーパー電子書籍端末 Cover Story Basic COVER-STORY-2GB

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 チープなアジア製電子書籍メディア端末。モノクロe-ink搭載であり、言うならば、ソニーのReaderのライバルと言う所か。正直ライバルと言うとソニーに失礼かもしれない。しかし、こちらは、デフォルトで音楽が聴けたり、officeビュワーもついている。最近、新製品が出てくる秋口になり、各社共々、新製品や戦略の仕切りなおしがあるようで、この端末の価格もかなり落ちてきたので、これなら失敗しても痛手は少ないだろうと買ってみた。
 正直な話、e-inkの特性なのか、動作が遅い。これは店頭でソニーのReaderを触ったときもそう思った。e-inkは電気のもちが良いのだが、この遅さはその長所を貶めて有り余ると思う。しかも、カラーでなくてモノクロなので、これは今の所、液晶に比べると、e-inkの優位性は全く無いのではないかなと思う。
 あと、電子書籍に関しては、ずっと考えていた。とりあえずの最終結論は、電子書籍は自炊と読み捨てジャンル以外は流行らないだろうと言う事だ。もちろん、それは電子書籍そのものの欠点だけで流行らないのではなくて、既存産業の既得権益や、売り手と買い手の相互不信*1も原因になっていると思う。
 電子書籍は私的には便利と思っているので、この市場には期待していたのだが、産業としては図書産業の全てを塗り替えるほど流行らないなと思い始めてきた。個別のジャンルでは電子書籍に取って代わられる書物はあるとは思うが。
 今後は勘違いの期待をして参入してくるハードメーカーからハードを買って、自炊したり、同じく勘違いして参入するコンテンツメーカーから面白そうなコンテンツを買うと言う事になりそうだ。今は、まとめサイトの記事なんか面白いし、テキストにしてテキストファイルで読んだり出来るから、自炊も肩肘を張らなければ自分が消費する分は簡単にできるとは思う。
 電子書籍の普及に関しては、今後、何か技術的、社会的環境の革新が起これば別かもしれないけど*2、今の状態で日本国内の力だけで普及させるのは無理のようだ。

 片耳ヘッドフォン。耳かけタイプになっているのだが、このモデルはもう生産中止で流通在庫しかない。他のメーカーにも、こういうのは無くて、私的な理由で重宝しているので、予備と言う事で押さえておいた。

*1:ゲームのプロテクトやCCCDと同じ構図。

*2:海外からの黒船に蹂躙されれば既得権益がなくなるので流行る土台が生まれるかもしれない。