さよならフロッピー―記録メディアの移り変わり

つい、20年前、学生の頃に初めて触ったので、あまり古いという気がしない。でも、今では殆ど見かけなくなってしまったねぇ。実は自分のPC暦は、仲間内では新しいほうだ。テープメディアは当たり前、ツワモノになれば、バブルカセットとか言う輩もいた。
故に、自分のフロッピー暦も結構新しい。初めて実戦で触ったのは、大学の研究室でPC-9801MやFでの5インチなのだが、ホビーで使っていたのは、3.5インチ2DDが初めてだ。これは自分の愛機がMSXだったから。MSXファミコンの様にROMカセットでソフト*1が供給されていたから、なかなかディスクが付かなかった。ようやくディスクドライブが規格された時には、5インチでなくて3.5インチだったのだ。今から考えると、新しい発想なのだが、当時の貧乏学生から見ると、3.5インチのフロッピーは高価だった。なので、MSXも5インチにしてくれればいいのにと思っていたのは事実だ。
当時はレンタルソフトがOKだったので、レンタルしたゲームソフトをコピーするのに、メディアが何枚あっても足りなかった。後輩からの教えで、ノーブランド品の安いフロッピーディスクを買って使っていたものだ。今では、こういうバルク物は当たり前なのだが、当時は正規流通外の品物など流通する事がほとんど無かった。
ゲームから離れた実用の場でも、記事にもあるが、2DDを使ってDOSからマックやUNIXなど、異機種間同士のデータ交換に重宝した。
映画でも、ディズニーのトロンなんかはキャラクター達がフロッピーを投擲武器として使っていた*2
今思うに、フロッピーが廃れたのは、大容量メディアの件もあると思うが、LANの普及やネット通信の高速化等も影響しているのでは?と思う。確かに今やフロッピーは日々のホビーや業務では使っていない。機体にもドライブすら無くなっている。フロッピーもカセットやビデオテープと同じ末路だね。

*1:主にゲーム

*2:最初、見たときはわからなかった。パンフか何かであれがフロッピーと知った。