買わぬデジものの皮算用(電子書籍端末版)

 昨年の秋頃から、スマホブームと共に「真の電子書籍元年」と言う触れ込みがやってきた。ソニーとシャープは新型端末を出し、スマホタブレットでもソフトで電子書籍が読めるようになった。自分もΣブック以前から電子書籍を待ちわびていたので、このブームが成熟したら端末を買おうか…と思っていた。
 しかし、未だに買っていない。では、電子書籍はダメなのか?と言うと、私的にはそうではない。このブームの半年前あたりからケータイマンガは幾つも買っているし、買ったiPod-Touchにpdf、アジアの音楽プレイヤーにはtextファイルを入れて読んでいる。やっぱりかさばらないので便利だ。
 では、何故なのだろう。流通の仕組みや値段設定が悪いのは良くわかる。それは少し横に置いて、今回は端末について考えてみた。今、端末として候補に挙げられるのは4つ。「Reader/SONY」「ガラパゴス/シャープ」「スマホ/アップル・google」「タブレット型端末/アップル・google」こんなところかな。
 私的には、「Reader/SONY」を軸に考えていた。安いし、電子ペーパーでバッテリーの持続時間も素晴らしい。しかし、店頭でいじっていて、私的に致命的だったのは、拡大縮小にピンチ操作ができずに、拡大ボタンを押して、スライドで拡大させると言う手間が厳しかった。今のコンテンツは紙の本を中心に考えてあるので、電子書籍では拡大操作が欠かせない。ピンチ操作は非常に直感的で便利だ。「Reader/SONY」ではそれができない。で、「ガラパゴス/シャープ」はできる。しかし、値段が値段なので、これを買うなら「タブレット型端末/アップル・google」と比べてしまう。どうせ同じ程度のお金を出すなら、万能端末の方が良さそうだしなー。でも、「タブレット型端末/アップル・google」はまだまだ発展途上だし…。と堂々巡りに陥ってしまう。
 という事で、しばらくは必要なシーンが一番多い「スマホ/アップル・google」で画面は小さいからピンチ操作を多用しながら、5インチ以上のバランスの良い端末が出るのを待つと言う日々になりそうだ。
 私的には「ガラパゴス/シャープ」の小さい方が2万円なら購入するのだが、それは今のガラパゴスのビジネスモデルを考えると無理そうだ。キンドルは…、たぶん、ジャパン・パッシングだか、ジャパン・ナッシングにしそうな気がする。amazonは日本での電子書籍への反感を知っていて、面倒臭い市場だから、反感(抵抗勢力)が自分から崩壊するときを待っている気がする。